音質向上への各種実験
ミッド・バスに130Aを導入以来、最適解を見つけるべく来る日も来る日も測定&試聴の日々を送っていましたが簡単に答えに辿り着けるものではありませんでした。
130Aと2426ドライバーとの関係だけでなく、2426とハイルドライバーとの関係も整えなければ決して満足のいく音にはなりませんから。
色々試していく中で、周波数特性を改善させてくれるかもしれないと思える各種の実験も試み、周波数特性の変化を記録してみましたのでここに掲載します。
少しでも特性をフラットに近付けたいという思いから試してみました。
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スピーカーエンクロージャーの前面バッフルは、スピーカー保護用のネットを取り付ける為上下左右の枠が張り出していますので、ここで干渉が起き特性に悪影響を及ぼしているのではないかと考えました。
まずはボール紙を実際のエンクロージャーに当てて型紙を作りました。
その型紙をベルベット風のカッティングシートの裏に当てて、シートを切りだします。
それをバッフルになだらかな傾きで張り付けるだけで終了。
微妙な差なんですが、400Hz以下では少し音圧がアップしています。
又、800Hz以上では、いくらか凸凹が抑えられ滑らかな特性に変化していると思います。
但し、実際には音を聴いて分かるほどの変化はありませんでした。
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その2 ホーンへのベルベット貼り付けとディフーザー実験 |
ベルベット風カッティングシートが余ったので、2370Aホーンの内側に貼ってみる事にしました。
これは簡単、型紙を作ったらシートに当てて切り出し、ホーン内側に貼るだけ。
次にやったのがホーンの内側に張り付けるディフューザー。
昔、テクニクスに通称ゲンコツと呼ばれていたコーンスピーカーがあったのですが、そのスピーカーのコーンにはティアドロップ形状の物体を縦に二つに割った様な物が放射線状に張り付けられていました。 なんでも空気の流れを整えて特性を良くするなんて言うような説明があったと思いますが、これをふと思い出したので試してみました。
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洗剤容器のちょっとラウンドした肩部分をそれらしい形に切り出しました。
これを両面テープで張り付けて特性を取り更に試聴しました。
1.ディフューザー無し
2、上下のみ有り
3、上下+内側1個あり
4、上下左右有り
5、上下+内側2個あり
それぞれの測定結果です。
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特性結果も試聴結果も微妙な差なんですが、一番音の暴れが少なくなったように感じたのが
上下+内側1個だったので、それを採用する事にし、アマゾンで『
手ひねりプラスティック』を見つけたので購入し作る事にしました。
粒状のプラスティックをお湯に入れると柔らかくなるので、専用の着色剤を混ぜ込み、手早く練って満遍なく行きわたる様にして色を付けそれを実験に使った型に押し付けて冷え固まったら取り出します。
温度低下と共にどんどん硬化が始まりますので、手早く行わないといけません。
出来たものをホーン内側に両面テープで張り付けてお終い。
場所をいろいろ変えてみるともっと違う結果が得られるのかもしれませんが、まぁ、概ね良い結果が得られましたから。
2020年4月27日・記