麻瀬憧庵                                 







音楽鑑賞−始まりの一枚



 いや〜 音楽って、ほんっとにイイですねぇ〜

 なんて昔の映画評論家の様な事を書いてしまいましたが、他に言葉が見つからないほど、この一言に気持ちが集約されてしまいます。

 皆さんもこの点に関しては異論はないと思うんですが如何でしょう?
但し、好きなジャンル、好きな楽曲に関しては、相当な個人差がありますよね。
「音楽ジャンル」 で検索してみた所こんなページを見つけました。 Wikipedia
まぁ、こんなに細分化したものでなくても、全く違う音楽ジャンルがいくつも存在し、そのそれぞれに非常に魅入られている人達が存在している訳ですが、何故、これほどまでに好みが分かれるのでしょうか?
今の自分の音楽の好みを決定した要因はいったい何なんでしょうか?

 それはやっぱり、子供の頃に出会い最初に強烈な印象を受けた曲、及びそのジャンルと言う事なんでしょうか。
大人になった今、好みのジャンルは変わっているかもしれませんが、でもやっぱり、最初に惹きつけられたジャンルからたどって来て今に至っている訳ですから、初めの1曲、初めの1枚は、自分の人生を決めたと言えるほどの大事な曲と言えるのではないでしょうか。

 そして、それが外国の曲だった場合、生涯を通じての洋楽ファンになって行くのではないでしょうか。
私の世代前後のビートルズファン等は典型と言えるかと思います。
私も大の洋楽ファン。 それも言語は英語でなくちゃダメ。 フランス語やドイツ語では盛り下がってしまいます。
その理由は、メロディーの変化に一番違和感なく追随して行くのが英語だと思うから。
私英語分かりません。元より歌詞の意味などどうでも良いのです。声は楽器の一つだと思っていますから、いかにスムーズに音を繋いで行ってくれるか、この一点が最重要なのです。良い音色を響かせてくれればそれでいいのです。

 でっ、私にとってのその1枚がこれでした。
 ウォ〜 なっつかしぃ〜
ピーター・ポール&マリー(P.P.M)です。

 これ、中学3年の時に小遣いで初めて買ったレコード(シングル盤)なんです。
「シュー、シュー、シューラーラー・・・」という英語ではない呪文のようなサビを持つ曲なのですが、別にこの曲が好きで買った訳ではないのです。

 当時一番流行っていた洋楽は当然ビートルズです。ローリングストーンズをはじめとしたロックバンドや、ベンチャーズというインストルメントバンドもありました。
同じ「モダン・フォーク」というジャンルにも、ボブ・ディランやブラザーズフォー等がいましたが、私の心はこれらのバンドには全く反応しませんでした。
 しかしこのP.P.Mには激しく惹かれたんですよねぇ〜  この曲は好きでもないのに。

 当時は何故好きになったのかなんて言う事は考えもしなかったんですが、最近になって分かりました。
第一はマリーの声なんです。この声に魅せられたんです。
だから他のバンドには何の関心も起きなかったのに、このグループに激しく惹きつけられたんです。

 今でも、ボーカル物はほぼ女性ボーカルしか聴きません。
男の声聴いて何が楽しいの? っていう感じです。

 そしてもう一つはアコースティックギターの音色。これですね。これを自分でも弾いて見たいと激しく思いました。
結局、その後、高校3年間はこのグループ一色でした。

ページトップへ                               次へ