麻瀬憧庵                                 











            

Jazzへの傾倒


 高校を卒業して、さぁ、これからは何を聴こうと思っていたところ、友達の影響でなんとなくジャズを聴くようになったんですが、まぁ、初めは何だかよう分からん。というのがホントのところ。あまり気持ちものめり込む事もなく、さらりと聴いていたんですが、そこで出会ったのがこの1枚。
オスカー・ピーターソン・トリオ
WE GET REQUESTS(邦題:プリーズリクエスト)』です。
 ピアノの高揚感、ドラムスの軽快感、ベースの緊張感、これらが三位一体となり体の中を駆け巡り、最高の気持ち良さを味あわせてくれました。
ジャズって楽しいと初めて思えた一枚です。

 コアなジャズファンから見たらイージーリスニング的なアルバムでしょうが、だからこそジャズ初心者には最適な入門アルバムだと言える一枚だと思います。

 このアルバムは、当時の「スイングジャーナル誌」で最優秀録音賞に選ばれた物ですが、これが全然いい音に聴こえない。何故だぁ〜と言うのが、オーディオへ向かわせた原因の一つになっています。
 その後、アート・ファーマー、アート・ペッパー、ソニー・ロリンズ等、比較的聴きやすいミュージシャンから入り、マイルス・ディビス、ジョン・コルトレーン、ビル・エバンス、キャノンボール・アダレイ等ジャズジャイアントと呼ばれる人々のアルバムも聴くようになって行きました。

 その過程で、一番の興味は楽曲よりも楽器の音そのものに移って行き、その楽器、特にトランペットやサックス等ブラスと呼ばれる金管楽器が眼の前で鳴っているように聴こえるようにするにはどうすればいいんだ? と思い始め、いよいよオーディオにのめり込んで行く様になりました。

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