麻瀬憧庵                                 

オーディオ雑記帳その6


 2024年1月2日
センターで聴く

 左右スピーカーの特性を合わせようとして調整してもなかなか上手くいかない。 又、うまく調整できたと思っても次に聴くと何かおかしいと思うことが多々あったのですが、よくよく考えたら、自分が正確なセンターで聴いていないのだという結論に達しました。

そこでこの問題を解決するべく考えた末に次のような方法を思いつきました。
1)

2)

3)

4)
1) まず、両スピーカー間に適当な太さの糸を張ります。
この糸の中間にマジックで印をつけます。

そして、向かいの壁の左右の中間に目印を付けます。
うちの場合は、吸音材の隙間の縦の線が壁の中間になっています。

2) リスニングポイントで、この壁の中間の目印と、糸の中間の印が一致する場所が左右スピーカーの中間になる訳です。

しかし、目は顔の中間についてはおらず左右2つあり、更に利き目というものがありますので、真ん中の印が壁の印と一致する場所は正確なセンターではないことになります。

従って、左目で見たときに 3)のように見え、右目で見たときに 4)のように見える場所がセンターとということになります。

この糸のセンターの左右に印をつける場所は、リスニングポイントと糸までの距離により変わってきますから、リスニングポイントに座った時に、それぞれの目で見たときに糸のセンターから左右どのくらい離れた場所が壁の印に重なるか、試行錯誤しながら慎重に決めなければいけません。

私の場合は左目が利き目ですから、3)のように見える場所がセンターであると認識し、試聴中は常にこの位置に留まるように気を使っています。

右目が利き目の人は、4)のように見える場所がセンターになる訳です。
この方法を採るときに大切な事は、部屋を完全に左右対称に使うことで、スピーカーも左右の壁から同じ距離で、同じ角度で置く必要があります。
と言っても、上記の事はオーディオを楽しむためには必須の事で、これができていない部屋ではそもそも左右のスピーカーの周波数特性を同じにすることなど到底不可能な事でしょう。


ページトップへ                         前へ         次へ