麻瀬憧庵                                 


弁天ブログ掲載記事ACD


2011年7月14日
暑い夏 水分補給は トレイン茶?

。麻瀬憧庵(マセドアン)です。

という訳で、本日は稲城図書館所蔵のCDのご紹介です。
『Never Can Say Goodbye』

オランダの国民的歌姫といわれるトレインチャ(Traincha)が、キング・オブ・ポップスことマイケル・ジャクソンに敬意を表した渾身のカヴァー・ アルバムです。
以下、EMIミュージック・ジャパン・オフィシャルサイトからの抜粋です。

「トレインチャはオランダにおいて史上最高の人気と売り上げを誇ったポップ・グループ、トータル・タッチのフロントとして活躍。ソロに転向してからはソウルやジャズの作品に取り組んでいて、出す作品全てオランダでヒットを飛ばしている。過去にはクイーンやライオネル・リッチーなどとも共演経験を持つ国民的シンガーだ。
 幼い頃からマイケルに憧れ続け、12年前にはアムステルダムのマイケルのショーに出演した経験を持つトレインチャは2009年6月のニュースに大きなショックを受けた。 その後、自宅でマイケルの曲を歌い続ける夜が何日も続き、そんな中この作品へ取り組むきっかけに繋がっていった。
 本作はそんなトレインチャのマイケルへの想いが詰まった作品となっていて、 『ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ』、『アイル・ビー・ゼア』といったジャクソン5時代の作品から、『ロック・ウィズ・ユー』『ヒューマン・ネイチャー』など彼女が好きだった思い入れのある曲ばかりを収録。 オランダで最優秀ギタリストにも輝いている卓越したテクニックを持つギタリスト、レオナルド・アムエドと共に制作した、アコースティックな極上のアレンジに仕上がっている。」

 とありますように、ほぼギタリスト一人と作られたアルバム(数曲、キャンディ・ダルファーがサックスで参加している)なんですが、多重録音を利用してものすごく厚い音、広い音場を有した良録音アルバムです。
 因みにレーベルは、ジャズの名門ブルーノート。

 なにせ、このギタリスト半端ない巧さ。アコースティックからエレキまで完璧に弾きこなします。
このギターにトレインチャの独特な野太い声(ちょっとダミ声はいっているかな)。 マイケルのオリジナルとは全く異質な曲になっています。
 このアルバム、ジャズの棚にあるんですが、いつ行っても貸し出されてないんですよねぇ。ジャケットで損していると思うんですが。

 収録曲は右のようなものですが、スローなものからアップテンポなものまで、ジャクソン5時代のものから晩年のものまでとバラエティーに富んでいます。

 最後のトラック『He's Out Of My Life』が終わってから1分ほど無音状態が続き、唐突に『Smile』が始まりますが、これがとても良い。

その表情が見えるように、感情豊かに歌います。お聴き逃しなきよう!


稲城図書館はこちら    

あぁ 今日も棚に並んでる


2011年8月4日
ご存知ですか? ギラ・ジルカ

えっ!? オラ、シルカ ですって? いや、ごもっとも。私も全く知りませんでした。
「Geila Zilkha」『all Me』です。  

 この人、イスラエル人と日本人のハーフだそうで、歌手になって20年程のキャリアがあるそうなんです。

元々、ゴスペルを歌っていたそうで、グループやデュエットでなく、ソロ名義でのCDはこれが初めてだそうです。

 先日お知らせしたトレインチャの『Never Can Say Goodbye』と同じくボーカル+ギター1人という構成で、何曲かフリューゲルンホルンやパーカッションが参加しています。
 収録曲は右にありますように、ボサノバから往年のテレビ主題歌、
ジャズスタンダードにオリジナルが数曲、そして日本の民謡まで多彩です。

まず驚かされるのが、この人の声。
もう日本人の声ではありません。
まぁ、太くて、厚くて、パワフルで、さすがゴスペルを歌っていた人だけのことはあります。 又、1曲1曲声色が違うんですよねぇ  

 そしてこのアルバム、なかなか録音がイイ 、音が厚くて抜けが良い。 1曲目のイントロ、ギターとパーカッションが出た瞬間、ギョッとさせられます。

 もし、ボーカルを最高の状態で再生できるようにスピーカーの周波数特性をセッティングすることが出来ると、あらゆるジャンルの音楽が良い音で聞こえるようになります。つまり、リファレンスとしての条件を備えているアルバムと言えることが出来ると思います。

 という訳で、洋楽、特にスタンダードのお好きな方は、是非1度お聴きになられてはいかがでしょうか。

稲城図書館はこちら    あっ。これも棚に並んでるぞぉ。

2011年8月12日
天は二物を与えずぅ〜う???

 不公平ですねぇ! 時として二物も三物もお与えになられるのですよ。天は!!
ヘイリー・ロレン(Halie Loren)の『青い影(邦題)』です。

 これ、去年のジャズアルバムで二番目に売れたそうなんです(一番は何か忘れました)。
思わずジャケ買いしちゃいそうですもんねぇ! 私はジャケ借りしました。
それとアルバムタイトル『青い影』っていうのも良かったんでしょうね。  
原題は一曲目の題名がそのままタイトルになっているんですが、二曲目の題名を持ってきたところが正解だったんじゃないでしょうか。
 歌唱力もありますねぇ。14曲目以降はボーナストラックでライブ演奏なんですが、スタジオ録音だと思って聴いていたところ、最後に拍手が入りライブという事に気付きました。
もっとも、外国の歌手では当たり前のことで、日本の歌手と呼ばれる人達の歌唱力がなさすぎるという事なんですけど。
 しかし、しかし、このアルバムの一番の聴きどころは何と言ってもこの人の声。
 もう、すんばらしい声。ブラスのような響きと輝きがあります。 カレン・カーペンターのようなクールな響きではなく、もっと情熱的な気の強そうな力強い響き。
地声からファルセットになる部分では、もう〜腰砕けになりますよぅ!!
 ジャンルはジャズになっていますが、この人元々ポップスを歌っているみたいで、ラテンからポップスまでいろんな曲が入っていますので結構聴きやすいと思います。

 という訳で是非一度ご試聴を。


稲城図書館はこちら

あぁ〜 これも即借り出来るぞぉ

2011年10月19日
新着情報!!

 先日、稲城図書館の新着視聴覚資料を見ていたところ・・・
ワォ!!」 THIS IS ITが並んでいるではありませんか  

流石!  稲城図書館スゴイ!!
洋楽好き、マイケル好きのみならず、マイケルを嫌いな方にも是非ご覧頂きたいDVDです。

 あぁぁ、でも残念。もうすでに予約が11も入っている〜。  
えっ 借りられるのは来年の4月かぁ〜?
 そこでこれ。『THIS IS BRASS』

 非常に珍しい、ブラスバンドによるマイケルのカバー集です。

ジャケット最高!! 面白いですねぇ〜。

演奏しているのは「東京校正ウインドオーケストラ」という
とても有名なバンドだそうです。

 アレンジはとても原曲に忠実で違和感なく楽しめます。  
ところどころ(スリラーのMC部分など)非常に面白いホーンの使い方があり、なかなか斬新でもあります。  
これも今年の夏に入荷した新CDです。
 曲目はこちら。     ⇒

誰もが1度は聞いたことのある代表曲が並んでいます。

今なら予約ゼロ。すぐ借りられます。

 アラッ「一般件名 : クラシック・管弦楽曲/オムニバス」になっていますねぇ。
これクラシックの棚に並べても誰も借りて行く人いないんじゃないのかなぁ?

稲城図書館はこちら

検索は「ディス イズ ブラバン!;Beat It」で

2011年10月28日
アナイスが ナイス!

 どお〜も、スミマセ〜ン。チープなタイトルで。  
チープなんですよぉ〜 
アナイス」の『the cheap show』

 ジャケット、チープでしょう〜!!
図書館の洋楽ポップスの棚でこれを見た時は、あまりの手抜き加減に唖然としました。
裏を見たら、この人フランス人という事を知ったものですからそのまま棚に返そうかと思いました。
だってフランス人、歌下手ですからねぇ!(私の勝手な思い込みです)

 でも、タダだから。とりあえず借りてみよう。っと思い直しました。
 家に帰り、さっそく再生してみると・・・・・    
これライブだったんですね。ライブハウスのようなあまり大きくはない会場のようです。

 聴衆の拍手の後、「ボンソワ〜」と一言いって演奏が始まりました。
この人、いわゆるシンガーソングライターなんですね。ギター1本だけの伴奏です。録音の状態が良くなかったのか、ギターの音がしょぼいです。(その後、良くなってましたけど)

 アラッ? 歌上手い!! 声もイイ。パワーもある。
だけどそれだけじゃナイ 何かとんでもないことが起こりそうなただならぬ気配が・・・

 2曲目でもうお客の心をわしづかみにしています。
あれっ? コーラスが? 一人じゃなかったの? 
3曲目はさらにスゴイ。何だこれは???

 実はこれ、サンプリングマシンだったんです。ジャケットにも描かれていますけれど、ループペダルとか呼ばれているものだそうです。今歌った部分を録音し、ループ(繰り返し)させてその上に歌いながらまた録音してさらにループさせていくという、このマシンを自在に操り、とんでもないライブパフォーマンスを演じています。
 イヤ〜 スゴイ! とんでもない面白さ。ものすごい大道芸を見せられているような気分になります。
どの曲もちょっと変わったものばかり。すべて面白い。お客のノリようも半端ではありません。あっという間に1枚聴き終えてしまいました。
 11曲がライブ録音、最後の2曲がスタジオ録音なんですが、ライブのほうが圧倒的に面白い。
特に7曲目の「集団ラップ」、これはもう絶句ものです。
う〜ん、DVDで見てみたいなぁ〜。

 こんな面白いCDがだれにも借りられず、いつ行っても棚にあります。是非、是非、1度聴いてみて下さい。

2011年12月27日
インターネットは世界を結ぶ!!

先日、去年の8月に書いたヘイリー・ロレン(Halie Loren)のCDを紹介した記事に次のようなコメントが届きました。

『ヘイリーとグーグルの記事を探していてこちらにたどり着きました。(私は彼女のアシスタントをしております。)図書館でも置いて下さっているのですね。光栄です,と本人が申しております。新しいCDが14日に発売になりました。是非お借りになって聞いてみて下さい。ヘイリーのことを記事にして下さってどうもありがとうございました。失礼致します。』

 この文の冒頭の部分が理解できず、???? 
なんか助詞、間違ってないか?っていう気分で読み進んだんですが。
えっ!! これ本当? この人日本人でしょう?と思いながら、オフィシャルページを覗いて見ると。
ああ、これだな 「ハート・ファースト」っていうアルバムが紹介されています。

 なるほど、JVCのスタッフなんだなと早合点して返信してみると・・・・ すぐに返事があり、

『いいえ,アメリカでアシスタントをしております。今度2月にツアーで来日します。機会がありましたら是非お越し下さい。 https://reserve.cottonclubjapan.co.jp/ccj-reserve/reserve2/BC0100_zaseki.jsp?event_id=711
どんな形であれ,ヘイリーの音楽を楽しんで頂けるならそれはとても光栄なことですから,図書館で置いて頂けるのもとてもうれしいです。どうもありがとうございました。』 と書かれていました。

 ナント!!!!、正真正銘、本物の日本人アシスタントの方でした。
まさか、こんな商店会ブログが本人の目にとまり、アメリカからコメントが届くなんて、まったく想定外。

イヤ〜、世界は本当に繋がっていたんですねぇ〜 ビックリしましたぁ。

日本人が海外で普通に活躍しているという事にも2度ビックリ。

2012年2月15日
21はまだでしょうか?

 先日、第54回グラミー賞の発表がありました。
英国の歌姫「アデル」が主要3部門をはじめ計6部門で受賞しました。

最優秀レコード賞:「Rolling in the Deep」
最優秀アルバム賞:『21』
最優秀楽曲賞:「Rolling in the Deep」
最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス:「Someone Like You」
最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム:『21』
最優秀短編音楽ビデオ:「Rolling In The Deep」

 実はこの「21」というアルバム、去年の今頃発売されたんですが、夏頃には「そろそろ図書館に並ぶんではなかろうか」と、ずっと待っていた物なんですが。
 それというのもこちらの『19』というアルバムを図書館で借り、中身の濃さに満足感を感じていた為。  
中々野太い声でパワフルで、楽曲も多彩で才能があふれ出しているようなアルバムでした。

で、このアルバムで第51回グラミー賞「最優秀新人賞」を受賞しています。
因みにこの数字はアルバムを制作した時の年齢を表しているようです。
そういう訳で待っているんですが、これ購入して頂けるんでしょうか???

 イヤっ、わかってるんですよ。・・・1stアルバムに比べて2ndアルバムの出来が極端に低下するって事をスタッフの方が良くご存じだという事を。
 スタッフの方々の音楽に対する造詣の深さにはいつも感心させられていますから。  
でもねっ、ここはこれ、グラミー6冠ですから。
もしお読みでしたら、一つ考えて頂けないものかと。・・・・・ヨンデナイか 

 ところで、このグラミーに出席するため滞在していたホテルのバスタブで「ホイットニー・ヒューストン」が亡くなってしまいましたねぇ。
イヤ〜ビックリしましたぁ!!
聞いた時には思わず叫んでしまいましたぁ。

  ・・・・・ホンットニ〜?     オアトがヨロシイようで

2012年2月27日
あっ! 買っちまったい!!

 去年、40年近く愛用してきたレコードプレーヤーをはじめとするアナログ機材を中心にオーディオ製品、アクセサリー等、30点近くをヤフオクで処分しました。
 当然、ジャズをはじめとするアナログレコードも完売したんですが・・・ここにきてCDで持ってないアルバムを再度聴きたくなり、やはりヤフオクで購入しています。
 その中の1枚。 つい最近買った ビル・エバンス・トリオ『PORTRAIT IN JAZZ』です。

 ジャズ好きには何の説明も必要ない、完璧な程美しい演奏を堪能できる、最高の1枚ともいえるアルバムです。

 科学者然として写っているその風貌の如く、全くミスのないキータッチは、まるでクラッシックのピアノ奏者のようです。

 最高のパートナーであった天才的ベーシストの スコット・ラファロとの掛け合いは、他のピアノトリオでは絶対に聞くことが出来ない唯一無二の演奏といえるでしょう。
 稲城図書館にはジャズのCDもたくさん有り、50年代〜60年代の名盤も数多く並んでいるのですが、最近購入される物は新しい録音の物が多く、まぁ、待っていても仕方がないだろうと思い買ったんですが。・・・

 数日前、新着資料をチェックしてみると、5,60年代物が10枚ほども並んでいるではありませんか。
モンク、ロリンズ、ジャッキー・マクリーン、etc. ・・・あらっ! ビル・エバンスのこのCDも。
 買ってくれちゃったんですかぁ。イヤ〜、早まってしまったぁ、残念!!

 でもこれならこの先も期待できますねぇ 次は、是非、マイルズの『Kind Of Blue』か『Round AboutMidnight』をお願いします。

2012年3月25日
ア〜ッ シマッタ。

 イヤ〜、油断していました。

 先日、稲城図書館の新着CDページが空欄になっていたので、次ぎに入るのは4月になってからだろうと思いチェックしていなかったんですが、昨日何の気なしに覗いてみると98枚ものCDが並んでいるではありませんか。  
いやな予感がしたんですが見てみると・・・・

あぁ〜 先日記事にしたアデル『21』が並んでいるではありませんか。

ヤバイ!! っと思いながら詳細ページを見てみると・・・

あら〜 すでに予約が12も!!

えっ 届くのは秋!?
トホホッ 気長に待つことにいたしましょう。


でも、やっぱ、稲城図書館はすごい!!!

2012年5月2日
チキンはお好き?

 とっ、申しましても料理ではありません。音楽のチキン。
4人組ロックバンド BUMP OF CHICKENです。

 私、邦楽はあまり聴きません。特にロックは。
理由は簡単。・・・歌下手だから。声にパワーがなくて貧弱だから。曲その物もただの真似に聞こえてしまうから。
 その中で唯一好きなのがこのグループ。(女性ロッカーでは Superfly

 作詞・作曲・ギター・ボーカルを担当する藤原基央の声が良い。
それほどバワーのある声ではないんですが、低域から高域まで、同じエネルギー感で、聴いていてストレスを感じません。 高い声が出る人はいくらでもいますが、どんどん先細りになり、最後は首を絞められたような声になっちゃうんじゃ、ホント、聴き苦しい。

 それと、何といっても歌詞が良い。 物語性に富んで、起承転結があり、意外な展開やラストに驚かされる。
いや、もう、ホロっとさせられますからねぇ、歌詞で。
将来は第二の辻仁成になっているかもしれないと、密かに思っているんですが。
 演奏も良いですねぇ。特にドラムスとベースのアレンジが秀逸。バスドラにベースが絡みつくように、うねるように演奏する様は、ちょっと アメリカのR&Bグループの「TLC」のアレンジに相通じるものがあるような。

 アルバムの8割ぐらいはつまらない曲なんですが、残りの中にとんでもない良い曲があり、それらの曲をピックアップして、自分だけのベストアルバムを作り楽しむのが最良かと。


 稲城図書館には3作目から最新6作目のアルバムまで有りますが、お勧めは3,4作目。
特にこの「ユグドラシル」は良い曲が多いと思います。
  
 3作目jupiter              5作目orbital period        最新作Cosmonaut  
orbital periodには「プラネタリウム」と「supernova」という名曲が、
Cosmonautには、楽曲、PV共面白い「宇宙飛行士への手紙」があります。

音楽が終わった最後のシーン、ヘルメットの風防ガラスに映るのは何かな?・・・ ・・・う〜ん、洒落てる。

 因みに当店のチキン料理には、骨なしもも肉を使いトマトソースで煮込んだ物と、たっぷりのレモン汁で蒸し焼きにした2種類のメニューがあります。一度ご賞味ください。



2012年7月6日
五月っ蠅い!!

 いえっ! お子様ではないんですよ。 立派な大人なんですけど。

    

 上の2枚のアルバム、どちらもサパークラブのような場所で録音されたライブ盤で、とても有名なピアノトリオの演奏が収められたジャズアルバムです。

 演奏はもちろん、録音も、音場とその場の雰囲気が余すところなく収められている極上のアルバムです。

ところが、・・・・なんともはや、・・・・客が五月蠅い!!

 まぁ、場所が場所ですので、皆さん食事をしながら、あるいはお酒を飲みながら、早い話が談笑しながら聴いている状態? 
 いえ、聴いていません。・・・・皆さん声高に夢中でおしゃべり。笑い声まで聞こえます。
イライラしますねぇ。周りの雑音が気になって音楽に集中できません。

『Waltz for Debby』は、あらゆるピアノトリオのアルバム中のベストアルバムに選ばれたこともある物なのですが、実は演奏者のBILL EVANSが大嫌いなアルバムだったそうです。
デモディスクを聴いた時、客のマナーのあまりの悪さに激怒したという逸話が残っています。

 昔、レコードで聴いていた時は気付かなかったんですが、CDになり、別テイクが何曲か収録されていて、それを聴き、当時の演奏者の気持ちが垣間見られるような気になりました。・・・その演奏の投げやりな事!! やるせない気持ちが伝わってくるようです。

 こういうのを聴くと、当時のジャズという音楽の置かれた立場が分かりますね。
唯の添え物、あるいはBGM、という事だったんでしょうねぇ。

 因みにこちら(邦題:プリーズリクエスト)はライブ盤のようなジャケットですが、スタジオ録音盤です。
上の右側、『The Trio』OSCARPETERSONTRIOの演奏です。

これも超有名な1枚。
堅苦しくなく、とてもリラックスした演奏で、ハッピーな気分になれる事間違いありません。
ジャズ入門には最適な1枚といえます。

 あっ、上の2枚は稲城図書館所蔵なんですが、こちらは残念ながらありません。

                  ・・・あしからず。

2012年11月6日
チャリート

 久しぶりに稲城図書館でCDを借りてきました。
 フィリピン出身のジャズシンガー、チャリートのアルバム 『ヒール・ザ・ワールド sings マイケル・ジャクソン』です。

 これは以前こちらで紹介したトレインチャの『NeverCanSay Goodbye』と同じく、マイケル・ジャクソンのカバー集です。

 トレインチャはほぼギターのみで、アルバム全体を一つのスタイルで統一していましたが、こちらはとてもアレンジが秀逸で、バラエティーに富んでいます。
 流石にジャズというジャンルの方々の作品らしく、もうマイケルの曲という感じはあまりなく、ものすごく洒落たポップスアルバムになっています。
 これはお勧めですよ〜。是非1度聴いて頂きたいアルバムです。

それにしても、こういうアルバムを聴くと、あらためてマイケル・ジャクソンの作品のすごさを思い知らされますねぇ。!!


2010年11月22日
なんだぁ〜・こりゃ〜

 7月末に予約しておいた ノラ・ジョーンズ『Little Broken Hearts』稲城図書館からやっと届きました。
 期待に胸を膨らませて早速聴いたんですけど・・・・

ヒェ〜!! ナンジャ・コリャ〜!!!

どうしちゃったの〜? ノラ・ジョ〜ンズ〜〜!!

これ、テクノ? なんかピコピコ聴こえますけど〜!?!?

音ショボすぎ〜  録音悪すぎ〜 アレンジひどすぎ〜 演奏つまらなすぎ〜
 いや〜 まいったぁ〜 とんでもないプロデューサーと組んでしまったものだ。
曲のメロディー自体はいいのに、伴奏のアレンジのひどさでぶち壊しだぁ〜!

前作からずいぶん思い切って方向転換してきたなぁと思ってはいたんですが、何もこんな物作らなくてもいいんじゃないのぅ〜!?

あなたの声が聞きたいのに、なんでそんな遠くで歌っているの?
なんでフィルター掛けたような濁った音のアルバム作るの?

あまりの音の悪さにレーベル変わったのかと思ったんですが、同じブルーノートです。
トホホッ ブルーノートよおまえもか。

いや〜、耳直し、耳直し。
1stアルバムをじっくり聴いて・・・・嗚呼、生き返ったぁ。

因みに、ノラ・ジョーンズのアルバムは全て稲城図書館に揃っています。


2013年1月7日
天は二物を与えず〜???Part2

 不公平ですねぇ! 時として二物も三物もお与えになられるのですよ。天は!!

・・・なんて事を過去にも書きましたけど・・・・
今日はこの人 ダイアナ・クラール( Diana Krall )です。

 顔良し、スタイル良し、歌がうまくて(ソコソコですけど)、ピアノが弾けて(こちらもソコソコですけど)、声に個性があり(ん〜? オヤジ声かぁ〜?)と、どんだけ恵まれてんだという、カナダ出身のジャズシンガーです。

 CD聴いている時に頭の中に浮かぶのは、その人のビジュアル。とくにCDジャケットですよね。
やっぱ、きれいな人の方が気持ちよさ倍増。アデルよりダイアナの方が気〜持ちイイ〜!!

で、つい最近稲城市立中央図書館から届いたダイアナの最新録音盤のジャケットはこちら!!

  

ウッヒャ〜!! どっしちゃったんでしょう〜!? 

 イヤ〜、前のアルバムから、路線変更かぁ〜っと思わせるようなジャケットだったんですけど・・・・
この人くらいになれば、売りたいがためにセクシーなジャケットを採用すると言う様な事は必要ないと思いますので、これは一体どうした風の吹きまわし???
なんか、品格を自らおとしめているような感じがしてしまうんですけどぉ〜
 どうも最近この手のジャケットを採用する人が増えているような気がするんですけど。


 こちらは同じく図書館から最近借りてきた、メロディー・ガルドー(Melody Gardot)の『TheAbsence』

 う〜ん、脱いじゃう必要あるのかぁ〜?


 あのね、やっぱ出し過ぎはダメなのよ。
男の琴線を揺さぶるには、奥ゆかしさが不可欠。

 こちらは超有名なジャズのジャケット。
ソニー・クラーク(Sonny Clark)の『CoolStruttin'』

う〜ん、もう、辛抱たまらん!!



 で、このダイアナ・クラールの新アルバムの肝心の中身の程はと申しますと・・・・
先日のノラジョーンズもそうなんですけど・・・・

皆さん! プロデューサーは選びましょうねぇ!!

2012年3月14日
これ、かっこエ〜♪♪


 稲城市立中央図書館に予約しておいた新着CDが到着しました。
 クリスティーナ・アギレラ
『ロータス』です。

 現代最高のディーパだと私が勝手に思っているこのクリスティーナの最新アルバムは如何なる物なのか?
あまり期待をしないで借りたのですが・・・・


 1999年にメジャーデビューした彼女は、ブリトニー・スピアーズに競り勝ち、グラミー賞の新人賞に輝きました。そして2002年にセカンドアルバム『ストリップド(Stripped)』を発表しましたが、これがもう空前絶後と呼べるほどの大傑作アルバムで、全曲全てイイ!! 何度聴いてもイイ!!
 その後、数年に1度の割合でアルバムを出したのですが、何か、出すごとにつまらなくなってきて、前作『バイオニック(Bionic)』では、当時絶頂のガガケイシャの模倣とも呼べる、声にエフェクトをかけたような聴くに堪えないトラックが多数あり、とても失望しました。

 という訳で、今回のこのアルバムもあまり期待はしていなかったんですが・・・・

うぉ〜 これはエエですよぉ〜!!!!

 のっけから「オォ〜、カッチョエエ〜」と引き込まれ、全曲丸々、あっと言う間。
良いですね〜、変な小細工なしで彼女の生声が堪能できます。
この声量、このパワー、艶と響きに音域の広さ。
それに何といってもこの歌のうまさ。もう最っ高〜っす!!!!

 そしてこのアルバムのもう一つのすごいところは録音の良さ。
まず、全曲通して同じ状態であること。これがまずイイ。
最近では、曲ごとにプロデューサーやスタジオが違い、録音状態がまったくバラバラなアルバムが多いんですが、このアルバムは統一感があり、曲が変わっても違和感なく音に没頭できます。
 そして、音場感に富んでいるのに遠くの音も濁っておらず、部屋中に音があふれかえる程なのに各音がクリアーで分離が良い。
ステレオで聴いているのに、まるでサラウンドのように後ろからの音に包まれるようです。
そして、クリスティーナの生声が目の前にぽっかり浮き上がる様に出現し、圧倒的なパワーで心の底まで揺さぶられます。

 録音周波数特性も相当ワイドで、この部屋の空気が透き通っている感じは相当高域まで高レベルで録音されている証しですし、鼓膜を直接揺すられるような超低域まで録音されています。

イヤ〜、歌も曲も録音まで最高。こんなアルバムめったにお目にかかれませんよう〜!!

2012年3月14日
お薦めカバーアルバム

 先月、稲城市立中央図書館の新着資料で予約を入れていた、土岐麻子(ときあさこ)の 『CASSETTEFULDAYS 〜Japanese Pops Covers〜』 が先日届きました。
 カバーアルバムは数あれど、原曲を超える様な出来の物には中々お目にかかれませんね
歌手の土岐麻子に関しましても全く知らない方でしたので、なんの期待も持たずただ借りてきたのですが・・・・

 いや〜、このアルバム、上出来です。
すっごく、気っ持ち・イイ〜!!

 この手のカバーアルバムの選曲は、やはりヒットした曲、名曲と言われる物になりがちですが、それらの曲がなぜヒットしたかと言えば、歌手の声や歌唱力を始め歌詞やメロディの良さと共に、編曲者による伴奏のアレンジがとても良く、それらが総合的に働いて心地よさを感じさせてくれたからなのだと思います
 つまりヒットした曲と言うのは、その時点で一番良い状態に出来上がっている訳で、それらの曲をカバーして伴奏をアレンジし直すという事は、結構リスクを伴い難しい事なのではないでしょうか。

 その点、このアルバムのアレンジは非常に良く出来ています。
1曲1曲それなりにリズムを変えたり冒険はしているんですが、原曲の雰囲気を壊すことなく、初めから全く違和感を覚える事もなく歌声に没頭できます。

 そして、それらのアレンジが土岐麻子の声に非常にマッチしていて、全体的に明るいトーンを保っていてとてもハッピーな気分にさせてくれます。

 更に全ての曲のテンポにも統一感があり、この点でも盛り上がったまま、最後の曲まで一気に聴いてしまいました。

 イヤ〜、これほど気持ちの良いカバーアルバムに出会ったのは初めてです。皆さんも是非1度聴いてみて下さい。必ずご満足頂けると思います。

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