麻瀬憧庵                                 

貧乏人的音質改善術 Bスピーカーケーブルもシールドしたらどうなのよ


 今現在、マルチアンプにして低音部と高音部の調整はそれぞれ受け持たせたアンプのボリュームで行っておりますので、スピーカーはほぼ最短距離で繋いでいますが、過去、ベル線等で接続を試していた時には、20数メートルという長さになってしまい、それを丸めて床に置いておいたのですが、その時不安に感じた事がありました。

 それは、部屋を飛び交う電磁波の影響はスピーカーケーブルには及ぼさないのか? という物でした。

Mノイズが空気を汚す』 『N電源の重要性』 で書きましたが、電源ケーブルをシールドした結果得られた効果が非常に大きく、それだけ電磁波の悪影響に普段晒されているという事を改めて認識していましたから。

よくスピーカーケーブル内を通過する信号はラインケーブル内の信号程微弱な物ではないので、電磁波の影響にそれほど神経質になる必要はないという書き込みを見かけるのですが、電源ケーブルであれほど変化するのですから、スピーカーケーブル内の信号も半端ない影響を受けているのではないかと思い、ある時実験してみました。

丸めて床置きしているベル線をアルミホイルでくるみ、むき出しにした銅線を巻き付け、その先を壁コンセントのアースに落としてみました。
結果は一目瞭然、クリアになったのがはっきり判りました。やっぱり電磁波の影響を受けていたのです。

そこで、今のマルチアンプシステムにする時に、スピーカーケーブルとしてこれをチョイスしました。
 同軸ケーブルです。5C−FBという太い物を選びました。というか、ケーブルテレビ局が置いて行った物を使いましたので経費ゼロ円。
普通、これを使う時は、真ん中の銅線を信号ラインに用い、周りのステンの網線はマイナスラインに用いるのですが、このケーブル二本使い、真ん中の銅線をそれぞれプラスとマイナスに繋ぎ、外側の網線はシールドケーブルとして最終的に壁のアースに落としてあります。
 で、最初からこの様な状態でマルチアンプを始めてしまいましたので、このケーブルがどれ程音質に好影響を与えているのかわからないのですが、最初、このシールド線はスピーカーのマイナス線に繋ぎ、アンプのマイナス端子に落としていたのですが、その後、このシールド部分を分離して、壁コンセントのアースに落としてみたところ明らかにクリアー度が上がりました。
 という訳で、スピーカーケーブルに関しては、もう悩む事は全然ありません。
但し、今現在、パッシブなネットワークも同時使用している事もあり高域をドライバーとツゥイーターに分離している部分が電磁波に晒されている状態ですので、この部分をシールドする必要があるだろうと思っています。

2014年6月20日・記


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