麻瀬憧庵                                 


P音響補正ボックス1


 前ページの実験で、スピーカーの後ろのコーナーからの放射音をうまく処理すると非常に音が良くなる事を確認したのですが、それならば、スピーカーの上の天井側のコーナーの反射音も処理した方が良いのではなかろうかと思いました。
セッティング1

セッティング2

セッティング3

セッティング4
そこで使ったのが、改装前の店の天井のコーナーに留めてあった自作スピーカーボックスです。
捨てるつもりで庭に放置してあった物を持ち込み、天井にぶら下げてみました。
正確な位置を出すのが非常に大変で、投影座標を出すのに1週間かかりました(何しろ天井の穴あけに失敗は許されませんから)。

左の画像のようにコーナーからたらした紐を使って正確な位置決めを行いました。後ろの面は床のコーナーからではなく天井の反対側のコーナーからの面を出しました(3番目の写真)。
この様にして一番下の画像のような状態に出来上がりました。

さて試聴です。・・・・ぶったまげです。
同じCDから出ている音とは全く思えません。機材は同じなのに・・・・
今までいったい何を聴いていたんだ。あれほどCD聞くたびにイライラしていた感情はいったいどこいったんだ。
これほど気持ちのいい音が入っていたなんて、全く想像もできませんでした。

今まで聴こえなかった音がはっきり聴こえます。
残響音、反響音の聴こえ方は尋常じゃありません。

特にライブ盤です。レコードでもCDでもライブ盤で良い録音は無いと思っていましたけれど全くの認識不足、思い違い、無知でした。結局ライブ盤に入っている音場情報(これはまさしく反響音と同意語でしょう)が家で再生されていなかった、と言うか再生されても耳に届いていなかったということだったんです。

すごいです。目の前の空間が一変しました。聴くというより映像を見ている感じです。ホールが、ライブハウスが出現します。客の拍手が目の前で生々しく鳴り響きます。

でっ、ここで、どうしてこれ程にも音が変わるのかという事について考えてみました。
明らかに定在波の影響云々なんてものではありません。

コーナーからリスニングポイントに放射される音波を3〜4方向に振り分けてあげることで、スピーカーからリスニングポイントに直接届く音波に、コーナーからの放射音が干渉しないような環境を作ってあげているのだろうという事。ストレートホーンを利用する事により、コーナーから放射される時に乱反射が起きず、スムーズに放射されるのだろうと言う事。

以上の様な事から、『H音が消える』 『I音場の出現』 で説明した事に思い至った訳です。
                                              この項『Q音響補正ボックス2』に続く
                                                     2012年12月1日・記

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