麻瀬憧庵                                 










































































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C修業はどこで?


このご質問 ・・・・ 胸にグサリと刺さります。
と同時に、冷や汗タラ〜リ。苦笑いもひきつり気味。

スミマセ〜ン。修行してませ〜ん。
独学、自己流、独りよがり。・・・・ つまりは脱サラ、っという訳で。

といっても料理は小さいころから得意だったんですよ。小学校3年生くらいからはもう普通に自分でご飯炊いて、おかず作って夕飯食べてましたから。

両親共働きで帰りが遅く(っていうか、帰ってこない時もあったな。何やってたんだ?)、もう普通に炊事、洗濯、掃除、裁縫やってましたから。
風呂焚きなんか、マキで火をおこして石炭くべて沸かしてましたから。

会社勤めしているときにある趣味にはまりまして、どうにもこうにも、どうにも止まらない状態に陥り、「こりゃあ、一冬山籠りだ!」っと退職を決めたんですが、再就職はどうするかと考えた時、当時異常に増殖していたファミリーレストランなら年いってても雇ってもらえるかなっと思い、それなら後々の為に調理師免許を取っておいた方が良いかもっと思い、会社勤めをしながら夜学に通いました。

元々料理好きでしたし、プロはどういう事をしているんだろうと興味津津でしたが、実技は別に問題なく、結構自分が知ってる知識から大きく外れる事もなく、世に出回っているいろんな書物から吸収できる範囲の事ばかりでしたので、『なんか、結構いけるんじゃない?』なんて、変な自信がついてしまいました。

でっ、結局、ファミレスに勤める事もなく、いきなり麻瀬憧庵を開店してしまいました。

料理って何?ってもし聞かれたら、私の答えは『科学の実験』。

大切なのは2種類の計測器。
まず、材料の量を正確に測る為の秤。これは本物の器具を用いるんですから全然問題ありませんね。

二つ目の計測器は、出来上がった味を正確にみる為のはかり。
問題はこれですね。

まず、自分の味覚がどこら辺にある物なのか、お客さまに受け入れられ、好まれる物なのか。
その上で、嗅覚、視覚、触覚、それに美的感覚、全てが基準レベルを満たしているのか。

それらが備わっている事を確認できたら、さあ、料理の実験を開始しましょう。

とりあえずは最初のチャレンジ。ここで肝心なのが材料、調味料の正確な計量
これが全ての基準となります。

出来上がったら即試食。そして味の分析。
何が足りずに、何を入れすぎたのか。火加減は? 加熱時間は?

予測を立て、ターゲットになる部分を変え、2度目の実験。

って、いう事を繰り返し、望みの味に。

ここで役に立つのはやはり経験。やればやるほど上手になり、実験回数も激減し、最初のチャレンジでドンピシャの味になる事もあります。

長い間こんなことをやって来て思った事は、最高の味はある一点にしか存在しないという事。
まぁまぁの味はもっと広範囲に存在するんですが、今日のは最高!! っという味はある一点。そこの手前でも、行き過ぎても駄目。

これ、実は、私の長年打ちこんできたもう一つの趣味に相通じるものがあるんですね。

サイコーのエクスタシーを感じられるサイコーの瞬間、それはある一点にしか存在しない。それはもう、ピンポイント。

てっ、一体何を言っているんだか。・・・・ この件につきましては、いつかマイホビーのページで詳しくお伝え致します。

ともかく、最高の瞬間に至る為のこのようなアプローチの仕方、私得意なんですね。

実は、わたくし、理数系。